verysoho ベリーソーホー online shop presented by KOKUYO
HOMEへ ■Monthly PickUp 今月の注目商品 『Kartell(カルテル)』
  HOME >> 今月の注目商品インデックス >> Kartell(カルテル)
  Kartell/カルテル アンティークになり得るプラスチック家具を作っていきたい




アンティークになり得るプラスチック家具


今年で創立54周年を迎える、イタリア「Kartell」社。
たとえこのブランド名を知らなくても、きっとその作品なら見たことがあるはず。
Kartell商品一覧
あの、カラフルでちょっと変わったデザインの「プラスチック」家具のメーカーです。


いまや認知度抜群で、技術とトレンドの最先端を行くイメージのあるKartell社ですが、創業から変わらずにずっと守りつづけてきたあるポリシーがあります。

それは、「アンティークになり得るプラスチック家具を作っていきたい」という思い。

イタリア人にとって家具とは、修復しながら代々永く使っていくものです。両親から子供へ。子供から孫へ。途中で、兄弟や友達へ受け継がれることもあるかもしれません。

Kartell社は、代々使っていくこの伝統は大切にしながら、修復の必要がなく、古くなってもみすぼらしくならず、いつ使われても消耗されることのない、時代を超えたスタンダードとして愛用されるデザインをプラスチックで目指しました。

耐久性と恒久性を兼ね備えた高品質プラスチックを開発し、美しいデザインを追求することで、使い捨てのイメージが強い消耗品に適しているという、プラスチックのイメージを見事に覆したのです。

これが、Kartellの目指した「アンティークになり得るプラスチック家具」であり、こうして生まれた製品は次第に受け入れられるようになり、数々の名作が生まれました。
時代を超えたスタンダードとして愛用されるデザイン
左奥:ラウンドエレメント(収納)2段
中央:マックステーブル
右手前:マウイチェアー(キャスター付き)




ミラノからイタリアへ


ウエストバスケット
「ウエストバスケット」
byジーノ・コロンビーニ
光とのバランスで一層際立つカラーがキレイな、半透明のごみ箱。
ウエストバスケット
カルテル社の創業は、1949年。
第2次世界大戦が終わってまだ間もない頃、多くのマイスターがひしめき合っていたイタリアのミラノで産まれました。

創設者は、新素材のプラスチックを研究していた科学者、ジュリオ・カステリと、建築家の妻、アンナ・カステリ・フェリエーリ。初期の作品は家具ではなく、なんとフィアットのスキー用キャリーでした。

50年代に入ると、バケツやちりとり、ごみ箱などのプラスチック家庭用品を発表します。これら日用品のデザインを担当したのは、ジーノ・コロンビーニ。

彼は「用の美」を重んじ、美しいデザインの作品を数多く生みだし、さらに、コンパッソ・ドーロ賞というイタリアの権威ある賞を4度もカルテルにもたらしました。

また、美しいデザインのほか、軽くて割れにくく安価なプラスチックの特性が人気を呼び、Kartellの製品は瞬く間にイタリア全土に広がりました。

コンパッソ・ドーロ賞 「コンパッソ・ドーロ賞」
イタリア語で「金のコンパス」という意味を持つ、イタリアのデザイン賞の中で、最も歴史と権威がある国民的な賞です。形の美しさばかりを審査するのではなく、工業製品としての製造工程、使い勝手を含んだ商品全体に渡るデザインを評価する点が、他のデザイン賞と違う最大の特徴です。


コンポニビリ シェルフ
「コンポニビリ」
byアンナ・カステリ・フェリエーリ
ABS樹脂のラウンド型収納の、30年以上も人気を維持している、Kartellのマスターピース。MOMAのパーマネントコレクションでもある。
コンポニビリシェルフ2段
コンポニビリシェルフ3段
60年代になると、創立者の一人、建築家のアンナはKartellの新しい展開を模索し始めます。家庭用品にとどまらず、プラスチック素材でインテリアを作れないかと―。

そして64年、いよいよKartelll社は家具の製作に乗り出し、マルコ・ザヌーゾとリチャード・サッパーのデザインで、ポリエチレンを使った一体成形型の子供用イスを発売しました。

69年には、アンナ自信の手による、Kartellの代表的な作品の一つ、「コンポニビリ」という名の、ラウンド型収納も産まれています。

このように、美しいデザイン、遊び心のある色使い、高品質な作品を次々と発表し、今までのチープでディスポーザブルなプラスチックのイメージを払拭することに成功し、Kartellブランドは広く一般家庭にまで、普及することになったのです。



Kartellは家具ではない。ファッションである。


80年代。
この頃になると、プラスチック家具がここかしこに氾濫して、商品の斬新な提案がなくなってきたことと、リッチな付加価値のある家具を求める声が高まってきたこともあり、Kartell社の勢いは以前のそれよりも弱まっていました。

ところが、2人の人物によって、Kartellに新しい風が吹き込みます。
フィリップ・スタルク
フィリップ・スタルク

1人目は、88年に新社長に就任した、クラウディオ・ルーティ氏。
ファッション界の出身で、ジャンニ・ヴェルサーチと2人で「ヴェルサーチ」ブランドを立ち上げた人物です。彼は言いました。「Kartellは家具ではない。ファッションである。」
そのファッション性のある新しい家具を生み出すため、ルーティ氏はあるデザイナーに白羽の矢を立てます。それが、2人目の人物、フィリップ・スタルクです。

「ドクター・グロブ
「ドクター・グロブ」 byフィリップ・スタルク
88年に発表されてから現在に至るまで、プラスチックチェアーの代表作と言われている作品。
触り心地、パステルカラー、半透明さ、座面の厚さはすべて、プラスチック家具に革命をもたらしたイスとして知られています。
※現在verysohoではお取り扱いしておりません
この2人がコラボレーションして最初に開発したのが、「ドクターグロブ」。このチェアーは、今までにないまったく新しい樹脂製品となりました。

●まずは、色。
今までは、原色に近い鮮やかなカラーばかりを使っていましたが、この作品からパステルカラーを採り入れました。
いまでこそパステルカラーの樹脂製品は良く見かけるようになりましたが、当時はとても画期的なことでした。今まで使っていた色のつけにくいABS樹脂から、ポリプロピレンにオリジナルに開発したコンパウンドを加えた素材を使うことで、パステルブルーやクリームなどのバリエーションを可能にしたのです。

●次に、座面。
ドクターグロブの座面それまでは平面に成形していましたが、人の体型にフィットするように座面に凹凸をつけました。「ドクターグロブ」を転機として、座って快適かどうかまで考えて家具が開発されるようになったのです。

●最後は、質感。
従来のプラスチックはつるつるした触感で、場合によっては冷たい印象を与えていましたが、「ドクターグロブ」には、樹脂にパウダーを加えてざらざらした質感を持たせることで、レザーのような感触の暖かい質感を実現しています。



最近の作品には、美しい透明感のあるプラスチックが何色も揃っています。素材も日々進化し、ポリカーボネイトが多く使用されています。

ポリカーボネイトを使った代表的な作品は、「ラ・マリー」「ルイゴースト」、そして「エロエス」の座面。
一体成形によるシンプルなフォルム、透明度が高く美しい発色が魅力的なチェアーたちです。

「Kartellは家具ではない。ファッションである。」
この言葉を、見事にそれからの作品に具現化しているKartell社は、いまやファッショナブルな家具メーカーとして広く認知されるようになりました。
ラ・マリー
「ラ・マリー」
byフィリップ・スタルク
全体が透明なシンプルなフォルムのチェアー。コンパッソ・ドーロ賞受賞チェアー。MOMAのパーマネントコレクションでもある。
※現在verysohoではお取り扱いしておりません
ルイ・ゴースト
「ルイ・ゴースト」
byフィリップ・スタルク
ルイ15世の時代のデザインを再現した、ビスを一切使わない完全一体成形により作られたチェアー。
※現在verysohoではお取り扱いしておりません
エロエス
「エロエス」
byフィリップ・スタルク
卵を表現したオーガニックデザインが特徴的なチェアー。美しい透明色が目を引く。
※現在verysohoではお取り扱いしておりません
「エロエス」の開発には、透明ならではの苦労も
「エロエス」の開発には、透明ならではの苦労も。
アルミ脚と透明なプラスチックの座をどう美しくジョイントするかを解決するまでに、なんと6ヶ月を要した。



そして世界へ


マウイチェアー
「マウイチェアー」 byヴィコ・マジストレッティー
マウイ島の自然のエネルギーからインスパイアされたチェアー。曲線が美しいエレガントなフォルムで、どの空間にも活用できる。
マウイチェアー肘なしタイプ
マウイチェアー肘タイプ(キャスター付)
現在Kartellの作品は、世界60ヶ国で販売されています。

ベストセラーNo.1は、「マウイチェアー」(96年)。
ヴィコ・マジストレッティーの、さまざまな空間に活用できるエレガントなデザインのチェアーです。
これは、1日に8万台生産しても追いつかないほどの、人気商品。

また、創立者で建築家のアンナがてがけた「コンポニビリ」(68年)は、月に1000〜1200本売れつづけるといいます。

発売当初から人気を博している「コンポニビリ」。
当時この商品を買った人は、今年で約35年間使いつづけていることになります。きっと、35歳の「コンポニビリ」は味のある家具となって、世界中の親から子へ、子から孫へ、受け継がれていることでしょう。

おもしろいことに、これら「使いこまれ、味の出たKartell商品」を実際に見られる展覧会が、2000年の9月にパリのポンピドーセンターで開催されました。そこに展示された商品は、なんともまろやかな味をかもし出している作品ばかりだったそうです。

もう一度、Kartell社のポリシーを思い出してください。
「アンティークになり得るプラスチック家具を作っていきたい」

創業から目指してきたことが実感できる時代を、今わたしたちは、ようやく迎えられるようになったようです。


ページトップへ

 

 
  >>Kartell/カルテル 商品一覧
 

verysohoについて プライバシーポリシー お問合せ サイトマップ